2016年4月7日 星期四

[お裾分け]について

[お裾分け]について

今日、「ちょっとお裾分けです。どうぞ。」って感じのコメントを見ました。しっくりこなかったので少し書きたいと思います。

お裾分け(おすそわけ):「裾(すそ)」とは着物の袖端のことを指します。昔の着物は袖口が大きいので、小物を中に隠すことができます。必要なに応じて小物を取り出す姿は、和服を着て仕事をしている女性の姿がイメージできます。なので「お裾分け」と聞くとなんとなく戦前のドラマのことが思い浮かびます。(写真は「糸子の洋裁店」)

「裾」は端っこのものなので、「つまらないもの」の意味があります。「つまらないものですけど、どうぞ」と同じ意味があります。ただし、「お裾分け」は「他人(上様)からいただいたものをみんなで貰い分けましょう」の意味があるので、どっちかというと上下の関係ができてしまいます。

ところで、今日の「お裾分け」の話に戻りますが、正直、この場合だと、こっちが恐縮(きょうしゅく)して、少し困りました。あまりにも謙虚すぎてかえってこっちが承たまることができません。

まあ、それを言い出すのも日本文化らしくないのですが......

もし、みんなと一緒にものをシェアーするとき、もう一つ「お福分け」という言葉があります。「お福分けです。みんないっしょにどうぞ。」だと、「福」をみんなと共有することで、こっちを使うともっとストレートにいいことを分かち合うという意味が伝わるかもしれませんね。

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(単語)

しっくり:覺得(不太順)。常用於說話,口語,非正式。
常用否定「しっくりこない」。

恐縮(きょうしゅく):嚇一跳,無法接受對方好意。與敬語連用。
そんなことされては恐縮いたします。おやめになってください。

承たまることができない:
承る(うけたまわ  る):「受ける」の謙譲語。お受けする。いただく。
承たまることができない:「承る」 未然形である「承ら」に、打消の助動詞「ない」が付いた形。

シェアー:分享。也用於FB。
ストレート:直接。
分かち合う(わかちあう):分享。

出處:いくえ先生の日本語教室

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